Manaty Graphic Design

TOKYOのIoTなベンチャーで働きながら、デザインを教えたり、デザインしたり、パラレルに生活しています。

【デザイン理論】見た目の綺麗なデザインをデザイナーしか作れない時代はとうに終わっている理論。

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わたしの初めての生徒さんが最後の講評を終え旅立ちました!私はというと、最後まで「教える」という言葉をうまく使えませんでした。いつも喉まで出かける「教える」って言葉にな〜んか抵抗があって、「やり方をお伝えしますね」とか「覚えてくださいね」と反射的に言い換えていたような気がします。

デザイナーになって8年、「デザインってなんだろう」という思いが今もぐるぐるしています。いろんな先生を捕まえてグラフィックデザインや、文字組、コーディングを習っている現役生徒です。

だから「教える」というより「私はこうやってるけど、どう考えてる?どう思ってる?」と生徒さんと同じ視点の対話を大事にしています。

情報量が増えるほどデザインは複雑になるけど、トレーニングすれば誰でもわかる理論がちゃんとある。

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センスがなくて…と最近デザインに関する相談をよく受けるようになりました。

確かに、難しいですよね。きれい・かわいい・クールみたいな感覚値も必要だから、仕様をきっちり決められない、工数が見積もれない仕事も多々あります。デザイナーと絡む非デザイナーさんが悩む気持ちもよくわかります。

しかし国語や数学と同じで、デザインも学べる分野です。デザイン理論の基礎は、必要な情報に優先度を持たせて、視覚的にどう見せるか。ただこれだけ。この理論がわかっていると、デザイナーとのやりとりもスムーズです。そして、トレーニングして身につけることも可能です。f:id:manaty_design:20170225004153j:plain

例えば、私のクラスのカリキュラムは名刺・ハガキ・A4両面DMとデザインする情報量がどんどん増えていくように設定されています。徐々に負荷が上がるよう考えられているのです。

「急につくれって言われても…」「絵が描けないんです…」と言う生徒さんも、デザイン理論とソフトの使い方をお伝えすると、どんどん作れるようになっていきます。

そして最後は「こういうデザインやってみたいんです!」という要望まで出てくるように。だから、非デザイナーさんでも、デザイン理論はちゃんと伝えてあげたら難しくない!(逆に伝え方が下手だと、難解?)と思い、丁寧に伝える努力をしています。

なぜ、自分自身が完璧でないのに人に教えるのか。f:id:manaty_design:20170225004201j:plain

テクニックよりも本質。コンテンツ重視の時代だとネットの世界の人が口々に言うようになりました。

その波は少しずつデザイン業界も動かしています。

86世代の私は、デザイン業界が紙とWEBの狭間で動く中、美大でデザインを学んできました。

電通博報堂のアートディレクターを目指せ!以上!」みたいな、割り切りの良い授業。そこにひたすら向かえば良い環境でした。将来を見据えた同級生もいる中、私は自分の適性やビジョンを持たないまま「なんとなくかっこいいアートディレクターになれたらいいな」とぼんやり過ごしていました。

数年経った今、あの時代は確実に終わったな。と捉えています。

インターネットはどんどん身近になりました。

残念ながら、私は博報堂のアートディレクターにはなれませんでした。

就職掲示板にぽつぽつと貼られていたIT企業と、紙のデザイン事務所の求人数は、あっという間に逆転したのでしょう。

私はIT業界に就職が決まり、突然RGBの世界に投げ込まれました。美大で習ったCMYKの知識は生きませんでした。

そうしてここ1〜2年、大企業がばたばたと不祥事や、経営不振に陥る世の中に。憧れだったクリエイターは、世間の批判の的になってしまいました。今までの「かっこいいやり方」は、もはや時代に合わないと実感するようになりました。

移り変わる時代の中で、私はショートカットする知恵がなかったこともあり、ただ悩みながらデザインを続けていました。

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今、個人が活躍する時代が現実になっています。飲み会や自分の会社では、やりたいことや夢の話で溢れています。それぞれ十人十色の夢を語る、おもしろい時代です。

そんな時代の変化の中、点、点と続けてきた経験がつながり、ここ一年様々な業種のデザインに携わりました。さまざまなバックグラウンドや思いを持つお客さんと話して思うことは、

思いの強さ以上に「伝え方にどれだけこだわるか」で成功と失敗は決まる。

という、極論ですが持論です。

「お客さんに来てもらえるチラシを作りたい」

「自分の思いを届けるためにWEBを立ち上げたい」

そういったコミュニケーションデザインの価値は、ただひとつ。

「時間や距離を超えた相手に思いを深く伝えること」

どんなに話が上手な人でも、1000人に対し一瞬で自分の思いを届けることは難しい。だから印刷物やWEBなど、多くの人に届く媒体を作るのだと思います。

そのときデザイン理論を知らなければ、自分がアツく語りかけるのと同じくらい、ワクワク感や、思いの強さをモノの上に表現するなんて、できやしないじゃないかーーー!!!!と思うんです。

実際に、伝え方にこだわるクライアントさんは、どう伝えるか、こだわるか、ポイントをよく考え、しっかり抑えているのです。

それぞれの夢や理論を語る時代だからこそ、ひとりひとりが伝える技術=デザイン理論を知らないと、もはや隣の人と同じメッセージに見えてしまう時代ではないでしょうか。

だから職業は関係なく、メッセージを持っている人にこそデザインを学んでほしい。伝えることに生かしてほしいと思います。

大事なのはデザインよりも、伝えたいメッセージ。アツアツの、マグマみたいなその情熱をそのまま1000人に届けるためにデザイン理論を知ってほしい。

という思いが、講師業をやる理由に近いかも。

デザインツールもあふれ、手頃な価格になりました。見た目が綺麗・正確に伝わるデザインは、もはやみんなができる時代だと思うのです。

それはデザイナーにとって仕事がなくなる恐怖ではありません。みんなが綺麗な見た目のデザインができたら、デザイナーはもう一段階深いところで考える役割をもらうチャンスだと思います。

非デザイナーさんと、デザイナーさんが、お互いにもっと共通言語を持つ世界を目指して

 

ちょっと極論に入り込んでしまったのですが、デザイン理論は伝える技術だからデザイナーさん以外にもめっちゃ役立つよ!ということでした!

知っているだけで、様々なビジネスの場面で楽チンになると思います。

何よりも成果が「?」な状態でクリエイティブな仕事を発注する不安感、無駄な費用が減ることはメリット大なのではないでしょうか。

デザイン理論をベースに話ができたら「?」の不安はかなり減るはず。デザイナーもマーケティングやエンジニアリングを学ぶように、デザインの基礎もビジネスの共通言語として知ってほしい!

なによりデザインをデザイナー任せにしないことは、分かり合える環境で確度の高いものが作れてありがたいです。

そんな環境がポコポコ増えたら自分もハッピー。という、自分のためにも講師業をしています。٩( ‘ω’ )و

デザインへの一歩を踏み出そう〜! 

ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

 

私の「デザイン理論」はこの1冊。様々な分野でオススメされているデザイン書籍です。 

ってな感じで、是非みなさんも気になったデザインや書籍、習い事などから、デザインへの一歩を踏み出してくださると嬉しいのです>w<

難しいことなど、ないっ!(ほんと)考えることはいっぱいあるけど、だから面白い。

きっとどんな人にも役立つ分野です。是非たくさんかじってみてください〜!

今回は講師業に絡めて、自分のデザインに対する考えをまとめてみました。

ではでは〜₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾

 

ちなみに私が講師業をさせていただいている学校はこちら〜。(受け持ちは不定期です)

デザイン業界に就職・転職するための学校。