Manaty Graphic Design

どーせいつか死んじゃうから、生きてるうちにデザインしたものとか悔しかったことととか楽しいこととか残しとくんだよ〜。

「何をデザインするか」よりも「誰と働きたいか」を選んで再就職した話

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前回、新卒からフリーランスになったお話を書きました。今回は、そのフリーランスから正社員に戻った時のお話をまとめようと思います。

「この人と働いてみたいかも!」という気持ちで、フリーランスをやめました。

フリーランスのデザイナーとして働き1年ほどたった頃、ある会社から、アプリで使うイラストをご依頼いただきました。

何回か納品を重ねるうちに、ぜひ(正社員として)来て欲しいから一度話を。というメールが!その時は、嬉しさ以上に「やばい…フリーランスのくせにポートフォリオ全く作ってないやん…」と焦りました…笑

結局準備する間もなく、大学時代につくったポートフォリオを引きずり出して、お話を聞きにいってきたテキトーな私…。

会社の方は、ポートフォリオをざっと見たあと(ざっとでまじよかった。)あれこれ褒めてくれて、仕事もしやすいし、ぜひとも一緒に働きたいと改めてお話いただきました。

その会社はいわゆる「ベンチャー企業」。美大出身で、憧れは広告代理店のアートディレクター!だった私は、正直フリーランスの生活に不満はなかったし、その事業に興味が持てず、「どうやって断ろ…」とばっかり考えていました。笑

あなたの夢はなんですか?と聞かれてびっくりした。

f:id:manaty_design:20170917001644j:plainそのとき連れて行ってもらったおしゃレストランのデザートの写真がでてきた。

その日は軽い打診程度で話が終わり、改めてCMO(マーケティングの責任者)の方と、デザイナーさんと後日ご飯に行くことに。

その時も「ふたりともすごい良い人だ…。どうやって断ろう…そわそわ」などとノーテンキに思っていたものです。

当日、指定されたお店に到着すると、フレンチなのかイタリアンなのかわからないおしゃレストラン!さくら水産でわいわい同僚と飲むのが「会社の飲み会」だった私にとって、(さくら水産今でも好きだからな!)こんなしっかりしたレストランにお仕事で連れて行ってもらうことが初めてだったので、やべえ・・・予想してたのと違うし、こんな店入ったことないどうしよ…とめっちゃ汗ダラダラレベルの緊張。だったのですが、まーお二人ともほんと気さくな良いお方で、美味しいご飯を食べながら(こんな機会ないのでちゃんと食べる)ぽつぽついろんな話をしました。そして、ふと聞かれた質問に衝撃が走ったのです!!!

「まなてぃーさんの夢はなんなの?」

ゆめ!!!!?ゆめ!!???

面接でも会社でも、あなたのスキルは何ですか?会社にどう貢献できますか?という「あなたのメリットとやる気をちゃんと示しなさい」的な質問しか受けてこなかった私。上司になるかもしれない人から投げられたこの質問は目から鱗だったのでした。

会ったばかりで、一緒に仕事をするかもしれない人から、会社としての夢を聞かされるのではなく、私の夢を伝えなければいけない。という人生初体験のことに、正直「何考えてんだこいつら…コワイ…」と、どう答えるのが正解なのか、非常に迷いました。

でも、実はこの時も、この人達好きだけど、就職するつもりはないから、もう会うことないかもなあ…。くらいに思っていたので、正直に「地元で手芸屋さんを開きたい」とか言いました。笑(地元でお店を開きたいなあってかわいい夢があったんですよねw)

後日談として、その夢の話はたいそう気に入ってもらえたようでした。笑(今もその話をいろんな人にしまくってるらしい)

その後、CMOとデザイナーさんそれぞれの夢を話してくださいました。二人とも、自分の夢や信念に近づくために、今の会社で働いているという独立した思想がとてもかっこよく感じられたのです。

今思えば、ベンチャー気質の会社だったので、それぞれが自立した考え方を持つことが当たり前のようでした。しかし、製作会社しか勤めたことがない私にとって、その考え方は超新鮮で魅力的だったのです。

そして最後に「うちの会社でキャリアを積んで、成功して、それぞれの夢を叶えていこう。まなてぃーさんの夢を叶えるために精一杯サポートするから、ぜひきてほしい。」というような話で終わりました。

 

そして帰る頃には、流されやすい性格も手伝って、すっかりその気になったのだった!笑

今までは、デザインする対象や、会得したいスキルをベースに仕事を選んでいましたが、初めてこの人たちと働いてみたい!という気持ちで再就職をすることにしたのでした。

「この人と働いてみたい」という気持ちで動くと、色んな仕事に関わることができた。

「この人たち」の役に立つことはなんでもしたい!という気持ちで動くので、色んなジャンルのお仕事に関わることになり、それが結果すごく楽しく勉強になりました。

私にとって「何を作るか」よりも、「誰と働くか」が超重要だとわかった、ターニングポイントかもしれないです。

計算やパソコンが大の苦手という理由で美大に行き、アナログ一直線だった私。イラストを描いたり、紙モノのデザインをする未来は想定内だったけど、ある意味苦手な領域、コードを書いたり、画像の種類や保存形式について詳しく知ったり、エンジニアさんとやりとりしたり、アプリのUIをデザインするとは思ってもないことでした。そして意外とそれが面白かったので、良かったのです。(アナログも好きだけど)

余談として、「UIデザインの仕事がしたいけど、経験がないんです…」と相談されますが、エンジニアが多く、デザイナーが少ない会社を狙いましょう。必然的にやる環境になるので、エンジニアがメインの会社を受けるのがおすすめです。笑

誰と働きたいか。何を作りたいか。どう働きたいか。のバランス大事かも。

その後いろいろ経て、私はその時の上司と別の会社で働いています。再度リクルーティングされた時に、私は「副業OKにしてくれ!」とお願いしてオッケーをもらいました。

両立は超大変!自分のお客さんにも、会社の人にも迷惑や心配をかけつつ、でもこれが私のやりたい働き方なんだよ〜。わがままでごめん〜!と、続けてます。

なんとか続けていたら、会社の人が私のことを「地元の牧場のパンフレット作りながらうちの仕事してるデザイナーもいるんです。」と紹介してくれるまでになりました。

どう働きたいかは言ったもん勝ちだと実感しました。そして、言うだけじゃなくてやること。完璧には全然やれないけど、「でもアイツやりたそうだし、やってるから、しょーがないな」って思ってもらうしかない。

そして、自分とは違ったバランスで働く友人の一言もなんだか心に残りました。

「徹夜が嫌なわけじゃないの。部屋に帰れない状態で会社で仕事を続けることが超苦痛なの。お風呂に入ったり、掃除をしたり、家で自由に過ごしながら夜中まで絵を描くのは、別に楽しいんだよね。」

同じ時期に会社を辞め、フリーランスデザイナーを続けている友人の一言です。会社にいたときより満足して過ごしているようで、彼女にとっては、どう働きたいかがすごく重要なんだなー。よかったな!と思った瞬間でした。

人によって、この3つの優先順位は違うし、性格に合う合わないもありそうです。転職したい人は、希望する業界以外に、自分が一番何を得たいか明快にしておくと、納得のいく転職・いい働き方ができるかもしれないと思いました。

クリエイターやエンジニアのような作り手は、金だけで動かない人も多いと思います。

働く側も、採用する側も、自分が何を求めているのか、赤裸々に、具体的に伝えることや、合意した上で上でジョインするのが大切だと感じました。

人生の大半の時間を費やす仕事だから、誰もが望む働き方ができるといいよね。お金や、やりがいや、仲間もぼかさず濁さず。というお話でした。読んでくれてありがとう。らぶ!ばいばーい。

パラレルキャリア──新しい働き方を考えるヒント100

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働き方は考えることいろいろあるよね〜。ナカムラさんの本はやさしくてわかりやすかったので、働き方シンキングするときにオススメです。