Manaty Graphic Design

TOKYOのIoTなベンチャーで働きながら、デザインを教えたり、デザインしたり、パラレルに生活しています。

何をつくるかよりも誰と働きたいかを選んで再就職した話

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フリーランスを辞めるきっかけになったご飯の写真が出てきたので、自分がまた正社員に戻った時のことを書いてみた。

「この人と働いてみたい」って思ってフリーランスやめた。

フリーランスとして働き始めて1年ほどたった頃、ある会社さんに、アプリで使うイラストを頼まれ始めました。

そして何回か納品を重ねる中で、ぜひうちに来て欲しいから一度話を。というメールをもらいました!でも、嬉しさよりも、戸惑いよりも、「やばい…フリーランスのくせにポートフォリオ全く作ってないやん…」と焦りました…笑

そんで、ないよりマシか。と思って、大学時代につくったポートフォリオを引きずり出して打ち合わせに行ったのでした。

会社の方は、ポートフォリオをざっと見てくれたあと(ざっとでまじよかった。)イラストがいいねーと褒めてくれて、仕事もしやすいし、ぜひとも一緒に働きたいと話してくれたのでした。

その会社はいわゆる「ベンチャー企業」。美大出身で、憧れは広告代理店のアートディレクター!という自分から見ると、正直フリーランスの生活に不満はなかったし、その会社のに興味を引く決め手があまりなく、「どうやって断ろ…」とばっかり考えていました。笑

あなたの夢はなんですか?と聞かれてびっくりした。

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その日は「まあ、今度ぜひご飯でも〜」というレベルで終わり、後日CMO(マーケティングの責任者)の方と、私を欲しいと言ってくれたデザイナーさんとご飯に行くことに。

その時もまだ「ふたりともすごい良い人だ…。どうやって断ろ…」とか思っていました。

ワクワクとドキドキな気持ちで、指定されたお店になんとか到着すると、フレンチなのかイタリアンなのかわからないおしゃレストラン。さくら水産でわいわい年の近い同僚と飲むのが「会社の飲み会」だった私にとって、(さくら水産今でも好きだからな!でも五反田にないんだよ!!)こんなしっかりしたレストランで仕事の話をすることが初だったので、やべえ・・・予想してたのと違うし、こんな店入ったことないどうしよ…とめっちゃ緊張しました。美味しいご飯を食べながら(こんな機会ないのでちゃんと食べる)ぽつぽついろんな話をしました。そして、ふと聞かれた質問に衝撃が走ったのです!!!

「まなてぃーさんの夢はなんなの?」

ゆめ!!!!?ゆめ!!???

今まで、面接でも会社でも、あなたのスキルは何ですか?会社にどう貢献できますか?という「あなたのメリットとやる気をちゃんと示しなさい」的な質問しか受けてこなかった私にとって、上司になるかもしれない人から投げられたこの質問は目から鱗だったのでした。

飲み会の席で、「もし会社やめたらさあ…」とか、「子供を大学までちゃんとやりたいなあ…」みたいな、世間話感覚で夢の話をしたことはあった。でも会ったばかりで、一緒に仕事をするかもしれない人からこんな質問をされたことが人生初体験で、正直「何考えてんだこいつ…コワイ…」と、どう答えるのが正解なのか、非常に迷いました。

でも、この時も、まーどうせ、この人達の事好きだけど、就職するつもりはないから、もう会うこともないかもなあ…。と思っていたので、正直に「地元で手芸屋さんを開きたい」とか言いました。笑(地元でお店を開きたいなあってかわいい夢があったんですよねw)

その夢の話はたいそう気に入ってもらえたようで(上司は今もその話をいろんな人にしまくってるらしい)その後、CMOとデザイナーさんそれぞれの夢も聞きました。二人とも、自分の信念みたいなものと、実務とは関係ない大きな夢を話してくれて、純粋に面白い時間だった。いろんなこと考えている人がいるんだなーって。

そして最後に「うちの会社でキャリアを積んで、成功して、それぞれの夢を叶えていこうと。そして、まなてぃーさんの夢を叶えるために、僕たちも精一杯サポートするから、ぜひきてほしい。」というような話で終わりました。

ベンチャー気質の会社だったので、それぞれが自立した考え方を持つことは当たり前だったのかもしれないです。でも、製作会社にしか勤めたことがない私にとって、その考え方が超新鮮でした。

そして帰る頃には、流されやすい性格も手伝って、すっかりその気になったのだった!笑

今までは、作ってみたいものや、得てみたいスキルや経験だけで仕事を選んでたけど、初めてこの人たちと働いてみたい。という気持ちだけで再就職することになったのでした。

「この人と働いてみたい」という気持ちで働いて、実際どうだったか。

要は、「この人たち」の役に立てたらいいなーと思って動くと、その人たちがくれるいろんなジャンルのお仕事をやることが目的になり、それが結果すごく楽しめたし勉強になりました。

私にとって「何を作るか」よりも、「誰と働くか」が超重要だとわかった、ターニングポイントかもしれないです。

計算やパソコンが大の苦手という理由で美大に行き、アナログ一直線だった私。イラストを描いたり紙モノのデザインをつくる仕事をすることは想定内だったけど、ある意味苦手な領域、コードを書いたり、画像の種類や保存形式について詳しく知ったり、エンジニアさんとやりとりしたり、アプリのUIを作ったりするデザインをする人生を送るとは思ってもないことでした。そして意外とそれが面白かった。(アナログも好きだけど)

よく「UIデザインの仕事がしたいけど、経験がなくてどうしたらいいかわかりません…」と相談されるんですが、エンジニアが多く、デザイナーが少ない会社を狙えば必然的にやるしかない環境になるので、そういう小さい会社を受けるのがおすすめです。笑

誰と働きたいか。何を作りたいか。どう働きたいか。のバランス大事かも。

その後いろいろ経て、私はその時の上司と別の会社で働いています。再度リクルーティングされた時に、私は「副業OKにしてくれ!」とお願いしてオッケーをもらいました。

両立は超大変だったよ!(2年間を経て、今は縮小中なので過去形です。)お客さんにも会社の人にも迷惑かけたり心配かけつつも、でもこれが私のやりたい働き方なんだよ〜。わがままでごめん〜!と、なんとか続けてます。

最近知って嬉しかったのは、会社の人が「いろんな社員がいますよ。地元の牧場のパンフレット作りながらうちの仕事してるデザイナーもいるんです。」と紹介してくれること。

どう働きたいかは言ったもん勝ちやったもん勝ちだー!と2年間実際にやってみて思いました。あと、言うだけじゃなくてやる。私も、完璧には全然やれてない。でもアイツやりたそうだし、やってるから、しょーがないなって思ってもらうしかない。そしてやる。

また別の話で、同じ時期にフリーランスになった友達と話して「確かになあ」と思った一言。

「徹夜が嫌なわけじゃないの。部屋に帰れない状態で会社で仕事を続けることが超苦痛なの。お風呂に入ったり、掃除をしたり、家で自由に過ごしながら夜中まで絵を描くのは、別に楽しいんだよね。」

彼女は同じ時期に会社を辞め、ずっと家でフリーランスをしている友人のクリエイターさん。会社に勤めていたときより満足して過ごしている印象で、彼女にとっては、どう働きたいかがすごく重要なんだなー。よかったなー!と思った瞬間でした。

人によって、この3つの優先順位は違うし、性格に合う合わないもあると思うんですね。転職したい人は、希望する業界だけじゃなくて、自分が一番何を得たいか明快にしておくて、納得のいく転職やいいフリーの働き方ができるかもしれない!

最近は採用側の方にも質問されることが増えてきたけど、これも同じだと思う。クリエイターやエンジニアのような作り手は、金だけで動かない人も多い!でも、じゃあ何が刺さるのか見極められずに、「金も条件もいいのになー」って悩んでる会社も多くて、世の中は難しいね…と思う。(逆も然り。働きやすさアピールより、お金出せばいいのに…って思う会社さんも多々ある。)

働く側も、採用する側も、自分が何を求めているのか、赤裸々に伝えたり、時間をかけてわかり合った上でジョインするのが大切だと思う!

人生の大半の時間を費やすことなら、誰もが、望む働き方ができるといいよね。お金や、やりがいや、仲間もぼかさず濁さず。という雑談でした。読んでくれてありがとう。らぶ!ばいばーい。

パラレルキャリア──新しい働き方を考えるヒント100

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働き方は考えることいろいろあるよね〜。ナカムラさんの本はやさしくてわかりやすかったので、働き方シンキングするときにオススメです。