Manaty Graphic Design

TOKYOのIoTなベンチャーで働きながら、デザインを教えたり、デザインしたり、パラレルに生活しています。

【3冊目】ベンチャー企業デザイナーの読書/川村元気の鋭い視点を調査する!/仕事

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(本文より)ー「バスケがしたいです。」『スラムダンク』71話。グレていた三井寿が、師となる安西先生に心からバスケがしたいと告白する感動的なシーンだ。ふと思う。僕は今、心から「仕事がしたいです」と言えるのだろうか。金のため、もしくは立場上、なんとなく働いているのではないか。

大人になってからの、ほとんどの時間。つまり生きているほとんどの時間、僕らは仕事をしている。だとしたら、僕は人生を楽しくするために仕事をしたいと思う。

「仕事がしたいです」と心から叫びたい。そう思ったときに、僕にとっての”安西先生”を探す旅が始まった。人生を楽しくするための「仕事。」をし、世界を面白くしてきた巨匠たちだ。ー

かっこよすぎかよ!!!!!はぁはぁ。

公開からしばらくたつけど、飲み会の席で「君の名は見た?」という話に出るほど、まだまだ私の周りではブームが続いています。

見た!というところまでは話に加われるんですが、実は全く感動できなかったので、その後の感動したポイントどこ?な輪に入れないのがちょっと寂しいところ。

(ちなみに舞台が地元で見知った綺麗な土地が危機にさらされてる〜〜〜というところは大泣きしたw)

それ以上に、大きな不可抗力に飲み込まれながら、運命と言われる2人が再び出会う小さなストーリーを超ドラマチックに演出し、この時代に送り出し、多くの人の心を捉えた川村元気さんの凄さが気になって気になって、最近は彼の本や動画をたくさん見ています。

「仕事」では、川村さんが大御所仕事人に「僕と同じ歳の頃どうやって働いていましたか?」という質問をぶつけていきます。

やりすぎかよ!っていうほど仕事をし、人と違った経験をすることを怖がらず、自分を信じて自分の考えを磨いて現役で働く仕事人ばかりって感じでとても面白かったです。

山田洋次(映画監督)

冷静とは反対の観方、聴き方があるような気がしてしょうがないんだよ。 「これだけあいつがやりたいと言うなら、ひょっとして、ひょっとするのかも」というか、みんなが反対したけどものすごくやりたい人が一人いた案件のほうが、成功する確率があるんじゃないかな。

沢木耕太郎

僕が書いた「凍」という本のモデルでもあるソロクライマーの山野井泰史さんってすごい人がいて、”アルバインスタイル”といって、集団ではなく一人で登れる山を最小限の荷物で数日で登頂して下りてくる。だけど、一人で登れない山もあり得るわけで、そういうときに、ソロで生きられる力のある人が緩やかなパーティを組むのが、何かを達成するときにはいちばん強い。だから、大切なのは「どこにいてもソロで生きられる力をつける」ってことなんですね。

杉本博司

だいたい、30代前半までにやることが見つからなかったら、人生やることないよ。自分の原体験みたいなものは、そこまでに出尽くしちゃってるもの。

倉本聡

誰かから、世間から抜きん出るには、やっぱりどこかで無理をしないといけない。だから、僕は睡眠時間2時間だった時期のめちゃくちゃな無理が財産ですね。

秋元康

ニューヨークでの時間は絶対に必要だったってこと。あそこで完全に開き直った感じがするんだ。何とかなるっていうのと、所詮だめだっていうのがわかった。(笑)

宮崎駿

関東大震災のシーンに非常にリアリティを感じたというコメントをうけて 偶然にも絵コンテが終わったところで、本物の地震(※東日本大震災)もきちゃって。僕は一人で仕事場にいてひっくり返って寝ていたんですが、これは大きいやと思って窓から外を見ていたんだけど、何も起こらない。煙も立たなきゃ、鳥が鳴くわけでもなく、しーんとしてるんですよ。だから、地震の最中というのは静かなものなんだなと思いましたね。

糸井重里

イチゴをのせなくてもおいしいショートケーキをつくるのは大前提ですよね。でも、「イチゴがなくてもおいしい」と、特にプロ同士は結構そこで喜んじゃう。のせるイチゴが見つからないと”うれしさ”がないのに。だから、自分の企画に「物足りないな。何かのっけたいんだよな」とか、あるいはショートケーキの真ん中にどかんと穴を掘っちゃって、えぐったところが真っ赤っ赤だったら成立するのかなとか…。要するに「作品です」って満足するんじゃなくて、「商品」にして満足する。

篠山紀信(写真家)

紙の質をあれこれ言っているようじゃだめだね。いちばん大事なパワーを失わないように閉じ込めればいいやと思わなくちゃ。 スランプになる人は、オリジナルをつくってるからじゃないの?あと、スランプだろうが、なんだろうが、撮り続けるとかやり続けるってことが重要なんだと思うね。動いていればとりあえずいろんな人に会うし、そこからきっかけが生まれるでしょ。そういう意味で、やっぱり僕は時代や人からもらうから。(中略) そうした「人、事、物」に貪欲に近づいているというわけだから。

谷川俊太郎

やっぱり人間ってみんなで一つの脳をもっていますからね。”コレクティブ・アンコンシャスネス”(集合的無意識)という言葉がありますが、僕も言語の違いを超えても、人類全体の無意識にアクセスできればいいんじゃないかなとずっと思っていますね。

鈴木敏夫

大久保清事件に関する映画が当時逮捕後数週間で公開された事について) 要するに逮捕されてすぐつくっちゃったからなんだけど、そのせいで映画がビビッドだったし、中身も時代もズレなかったんだよね。最近はみんな丁寧につくるから、全部ズレちゃう。

横尾忠則

最初から「お互いここまで」みたいなラインや役割分担ができてしまうと、つまらないですよ。越境してみたり、寸足らずだったりということが重要。人間関係の中で生まれる事を大事にするのが本来のコラボレーションだと思います。でも、たいてい自分の中に変化が起こるときというのは、状況が変わったときですよね。だから、自分を変えたいなら、環境を変えればいい。僕は人生を変えたいとか、グラフィックをそろそろ辞めたいとか、絵を描きたいとか考えてもなかったけど、状況がそうさせたということです。

こういう、独自のやり方を突き詰めて結果を残す人の話を聞くと、今の時代、正解は探すものではなくて、努力して、考えて、やってみて、無理やりにでも自分の考えを正解にする時代だとなんとなく、思います。

そう考えると、天才と言われる人たちも、自分の経験を考え直して、検証して、突き詰めて、研ぎ澄ます努力が半端ないんだなあと。いかに努力と試行錯誤の恐ろしい塊なのか、こわい…

この方たちの足元に指先くらいはタッチしたいと、半身浴をしながら読み、ゾクゾクしていた私でした。朝も起きれないくせに…笑

ただいまお仕事モードな方に、オススメです。どうぞ〜。 

仕事。

仕事。