
当時の私は、制作会社でひたすら絵を描く仕事に励む毎日。10万円台のお給料。
アルバイトを朝と夜に2つ掛け持ちしており、このままひたすら毎日同じことをして何になれるかわからない日々を過ごしていました。
そんな中で「将来お店やさんとかやってみたいなあ〜」なんて、現実逃避のようにこの本を手にとったのだった。
あれから5〜6年が経ったけれど、まだ家にとってありまして、
最近はビジネス書ばっかり読み漁って疲れていたので久々にお手軽なものを…と思って開いたのですが、
ビジネス目線で見ると新たな発見もあったので、メモしておきます。
目次
「20代でお店をはじめました。」の感銘ポイント引用
誰にも言わないことが大切な時もある。
先のことは何も考えず会社を辞めた。周りに相談するとその意見に惑わされそうな気がしたから、誰にも辞めることは言わなかった。
エヴァ 宮崎聖子さん
とにかく、やってみる。
「お店って、やろうと思ったらそんなに難しいものじゃないんですよ。高いハードルだと思いすぎて、結局、やらずに終わっちゃう人が多いんだと思います。お店を作るより始めてからの方がはるかに大変なんだし、本当にやりたいのなら、思い切って始めちゃえばいいんです。」
ラムネヤシキ 青木恵さん
理解してくれる先人のアドバイスを聞く。
「ある文房具ショップの社長さんと、たまたまお話をする機会があったんです。”古い日本の文具を扱うお店をやりたいんですが、お金もないし、他のお店にはない個性がなかなか見つからなくて”」と話したら、”面白そうなお店だね。やりたいことが決まっているのなら、やった方がいいよ。お金は後から付いて来る”って言われたんです。「私にとってはそれが一番、大きなきっかけになったんです。やってもいいんだ、やってみなきゃ分からないよね、って思えたんですよ。」「行動しなきゃ意味ないんだ、ってやっと思えたんです。遅ればせながら。」
サブロ 村上幸さん
みんなのアドバイスを聞く必要はない。
若いから、最初は周りに意見されることも多かった。特に初めの年は、「人生でここまでたくさんの人に意見されたことはないっていうぐらい」、あるとあらゆる人からいろんなことを言われた。「最初はなんでも勉強だと思って全部の意見について深く考えていたけど、だんだん収拾がつかなくなってきたんです。」「人の意見を自分の中でどうやって消化するかを学んだという感じです」。
ネパールカレーナオヤ 梅村奈央さん
経営者が集まる場に行く。悩みを共有する。
少し前から、中小企業の社長が集まる異業種交流会に参加している。下は数百万、上は数百億の年商を上げる企業まで、さまざまな業種の社長たちと接することが、いい刺激になっている。「年商10億の会社の社長をうらやましく思うこともあるけど、規模は違っても、みんな意外と同じようなことで悩んでいるんですよ。人の問題とかね。」
ラ プティ フルール 今村奈美子さん
新しいチャレンジに対する「ビビり」には意味がない。
ネパールカレーナオヤの梅村奈央さん。21歳でお店を持った。
自分もそうだったけど、20代の若者に共通することは「知識と経験が少ない」という不安だと思う。
新しいチャレンジには本人もビビるし、周りもビビる。
その「ビビり」の原因ってなんだろうって30代になった今、ちゃんと考えると、「本当に大丈夫なの?」「やってけるの?」みたいな、やらないとわからないことばかりな気がする。
実は論理的な意見ではなくて、ただの漠然としたアンロジカルな不安なんだな。と思った。
本には「経験や知識」は、経営するうちに、すぐ身につくからとりあえずやってみましょう。というメッセージが込められていた。
結局は理屈でも経験でもなく、情熱だな!誰の情熱でもなく、自分の情熱だな!と感じました。
頭で考える前に、小さなチャレンジを試してみようっと。
ロジカルシンキングを学んでから、考えて行動することはめちゃくちゃ大事だな!と実感しましたが、同時に理屈だけだと誰の共感も生まないことも学びました。
「こうすると成功するのでやります。」という人よりも、「ごめん、成功するかわかんないけど、とにかくこれ絶対人生で達成したいんだ!」という人に私はついていきたいし、そうなりたいな。と思った。この本の、衝動でお店を初めて楽しんでいるオーナーさんのように。
この本の発行年が2006年なのですが、載っているお店を検索すると、まだお店を続けていたり、別の形で活躍している情報がたくさん出てきてすごい勇気付けられた!
最初は周りに不安がられ、反対され、なんとか立ち上げた事業を10年も続けているなんて。結局最初の「ビビり」がいかに意味のないことかわかる。
エヴァ 宮崎聖子さん 現在pass the battonなどにも出品。
合理的でなくてもいい。「やってみたい」を大切にする。
私世代はよく知っている元モデルの田所幾江さん。
よくわからなくてもやってみたい。と思ったことは優先順位を高いところに置いて正解だ、というのが今の自分の結論です。やりたくもないけど得意なこと。やれるけどやりたくないこと。全部排除して
規模が小さくてもやってみたいこと。
成功するかわからないけどやってみたいこと。
に向かっていこうと思わせてくれる一冊でした。あたまでっかちなあなたに、ぜひ!(私も!
20代でお店をはじめました。―女性オーナー15人ができるまで
- 作者: 田川ミユ
- 出版社/メーカー: 雷鳥社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
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