ここ数年、男性が多い環境に身を置く時間が増えたことで男と女は全然違う生き物だなーって感じることが多い!
というところで、男女の違いについて書かれた本を最近よく手にとるようになりました。
そんな中でずどんと衝撃を受けたのは上野千鶴子さんの一言。
結婚とは自分の体の性的使用権を、特定の唯一の異性に、生涯にわたって、排他的に譲渡する契約
上野千鶴子さんは、雑誌GINZAの岡村靖幸さんの対談コーナーで知りました。
極論とも言える独特な視点もありますが、こういうサバってした考え方、私は結構好き。
ファンキーな見た目と力強い主張が気になり、上野さんの名言をまとめた「上野千鶴子のサバイバル語録」を手に取ったのですが、面白い。男性社会で働く女性にぐっとくる名言が並んでいて面白いのでご紹介します。
目次
上野千鶴子語録を一部ご紹介します。
友情にはメンテナンスが必要
私は手ひまかけてメンテナンスして続けてきたものだけが、友情だと思ってる。
サヨナラを言うために書く
書くという行為は、いつでも、思想にかたちを与え、それにケリをつけるためにある。人はいわばサヨナラを言うために、 それについて書くのである。
勝ち癖をつける
私は激突型の闘いではなく、獲得できる目標を設定して勝ち癖をつけることが大事だと思っている。
人間の本質は、負け戦の時に表れる
負け戦の時に人間の持っている質や信頼性が一番よく表れるんだよ。
仕事と夫と子どもを手に入れても 規格品の優等生の女たちは、がんばった分だけ、報酬があると思いこんでいる。
なぜならこれまで努力が報われなかったことはなかったからだ。(略)そして仕事のほかに、夫と子どもを手に入れた後で、こんなはずじゃなかった、と愕然とする。 職場も家庭も、変化した女の規格に合わない時代遅れの仕様のままだからだ。
女性を搾取するのは、いまや男性だけでない。
一部エリート女性たちのサクセスが、他の多くの女性大衆の死屍累々の上に築かれていない保証はない。女を搾取するノウハウもまた女がいちばんよく知っている。
人生は壮大なヒマつぶしである
人生とは、死ぬまでの壮大なヒマつぶし。どうせ同じヒマつぶしなら、豊かにつぶしたい。
ジェンダーや男女平等については、それだけで語るにはあまり意味のない議論だと思っているのですが、
めちゃくちゃ周りに許容されて、好きに生きていると思われるタイプの私でも、女の子って実は社会では生きづらいなーと感じる瞬間が、結構あり、たまには悩んだりします。
女の子の生きづらさは男性のせいでもなく、また女性もそうさせていたりする。
男性も女性も全員が 「女ってのは、こういうもんだ。」像をぼんやりもっていて、 そこをはみ出るような行動や一面を見ると、男性からだけじゃなく、女性からも「女のくせに…」とヒンシュクを買ったりする場合がある。
実は女性も、女性には厳しいのだ!(がーん!)
こういう問題は、自分も、周りも意識の下の方にあるので、そもそも言葉にして共有するのが難しい。話しづらいことだから、悩んだときはたまにこういう本を手に取ります。
自分の中の嘘くさい理想の女性像をまず壊したい。
生きづらい!って感情は誰かのせいにしがちだけど、 実は自分の中に存在している「嘘くさいあるべき像」が一番ヤバいという結論になりました。
「働く女はキッツいだろう」とか
「論理的に話せないだろう」とか
「家庭を支えるべき」とか
「女の子はバリバリ働く男の子のサポート役に回るべき」とか
「結婚してない女ヤバいだろう」とか
「結婚したらハッピーだろう」とか
「子供産まないとヤバいだろう」とか
「子供の幸せが私の幸せって女であるべきだろう」とか
あるあるコピーをかき集めて形づくられた、 「みんなが思うだろうあるべき像」が、私の中にも実はあるのです。
でも、自分や、自分の友人や家族と対話すると、未婚であろーが、主婦であろーが、シングルマザーであろーが、男の子であろーが、年齢も性別も超えて
それぞれの悩みがみんなちょっとずつバラバラなこと、私はもう、ちゃんと知っている。
みんなの中の理想像が必ず同じじゃないことも、私はもう、ちゃんとわかっている。
だからまずは自分の中の「ステレオタイプな嘘くさい理想像」を壊したいと思いました。
男女の考え方の違いは、デザイン以上に向き合っているお悩みポイントかもしれない…!
今回は男子にも女子にも共感しやすいかなという名言を抜き出しましたので、職場や家庭で「女子の気持ち・・・わからん」ってもやもやしている男子にもぜひ読んでみたら!と思っています。
男女って実は考え方とか伝え方が全然違うことを色んな本を読んで感じてるので、分かり合う姿勢や対話が大事なのだと自分にも言い聞かせていたりします。
GINZAの対談は、こんな素敵な言葉で締めくくられていました。
教え子が結婚の報告にやってくるとこんな言葉で祝福するんです。 「自分の人生に巻き込んでも相手の人生に巻き込まれてもいいと思えるほどの相手と巡り会えるなんて、人生のうちで指折り数えるほどの稀少な出来事。そのくらい地迷える相手に出会ったことは幸せね」って。
うーん。素敵!
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