【おもしろデザイン書】「おやじ」デザインの深さを感じる一冊「成功する名刺デザイン」

やっぱり、「おやじ」がつくるデザインは、考え方もカタチも深いよ〜〜〜え〜〜ん。

ビジネス書続きで脳みそが疲労こんぱいだったので、久々にデザインやで!って本を読みたくて。学生の頃に買った成功する名刺デザインを読んでました。

「成功する名刺デザイン」ビジュアルで引用

この凄腕デザイナー長友さんは、六本木で毎晩飲み歩いてんだって。

かっこよすぎるデザイン親父やな。ビジュアルだけじゃなくて、人との付き合い方やデザインへの考え方も、熟練された独自のこだわりが端々に感じられる。(引用を見て欲しい)

「おかん」のつくるデザインともまた少し違うと思うんだよな。余計なおせっかいさがなくて、さっぱりして、控えめだけどストレートな印象。

佇まいが綺麗すぎる。美しい女将さんが渡してくれたらすごいUXだ。

小山薫堂さんプロデュースレストラン「タワシタ」行ってみたいよ〜〜!!

全員名刺のデザインが違うんだって。ビジネスにそこまで遊び心を持ち込める余裕がかっこよすぎるんだけど泣

渋すぎる。渋さってこうやって出すんかい・・・

デザインって、歳をとればとるほど経験が吹き込まれて面白くなっていくのだなー。と、見てて年をとることが楽しみになる本です。

「成功する名刺デザイン」文章引用

「あのね、名刺には、本人の持つ雰囲気、仕事場の様子といったライブ感を表すといいんだ。」

「相手も最初からはっきりとした使い方がわかってるわけじゃない。話しているうちに、こんな風に人に見せたいと言うようになる。相手の意見が固まるまで待たなきゃいけない。」

トモさんは、水商売においては経営コンサルタントもできる。企業が大前研一にひれ伏すのと同じように、居酒屋やバーの社長は長友氏に話を聞いてもらうだけでエクスタシーに達するのである。

僕は自分が出てしもたらアカンというのが信条です。風のように引いてこそ、意味がある。自分は引いて、相手を出すのが僕のデザインです。引いて引いて、ついには風のように去ってしまうデザイナーを目指したい。

イラストを使った名刺もたくさん登場します。名刺にはキャラクターを入れると、カネの匂いが消える。んだって。確かに!デザイン的テクニック。

また、最近はブログのURLとタイトルだけ入れたブログ名刺を作っていらっしゃるそう。名刺は面倒!いらねーよ!って著名人ブロガーがわいのわいの言うけど、個人でブログやってたり、商売やってるんなら、絶対作ったら楽しいと思うのになー。

この本読んでほしいよ。名刺は魅力的で面白くて遊べるビジネスツールだ〜

かっこいい「おやじ」デザイナーになりたい!(女だけど)

結局その人が売れちゃうと、名刺を変えたがらないから、儲からないの。

という本音や、4色刷りで名刺を刷ったから(当時はスミ一色で名前だけ刷る名刺が基本)印刷代が半端なかった話など、子供みたいなチャレンジ精神と飾らないファニーな人柄が心に残って、こんなデザインしたいっていうより、こんなデザイナーになりたい。楽しく真剣にデザインしたら幸せ〜って気持ちになりました。

重鎮の底力を勝手にひしひしと感じて頑張りたいなーと。

私はまさに、電通博報堂に就職してこそ一流!という時代に、美術大学のデザイン科に通っていました。なんとなくその流れで、広告業界を目指したものの、就職活動をしても一社も受からず挫折。

ふと周りの人にすくい上げてもらって、ITベンチャーでエンジニアさんとわちゃわちゃ泥臭く仕事しています。

広告業界への憧れつつも、踏み込めなかった自分にとっては、広告業界がやいのやいの言われる最近の情勢には、わかるわかる〜!という気持ちと、何もそこまで叩かなくても・・・という気持ち、半々なんっすよね。

今も、当時バイト代をつぎ込んで買った憧れのグラフィックデザイナーさんの本が並んでいます。私はこれからも、どっちの世界も憧れだし、好きなんだろうな。

業界としては転換期かもしれませんが、そこで生き抜いてきた重鎮たちのテクニックは素晴らしいもので、確実に盗みたいし、自分が今いるIT業界で活かすことで新しいアイデアとして展開したい。

長友さんみたいな経験にもとづいた愛あるデザインも、現代のビッグデータに基づいた、システマチックなデザインもどっちも好きだ。。

まあ、頑張るね〜。誰か、タワシタ連れてって!!!!!!切実この本は、ずっと持っておきたい1冊。デザイナーさんにはオススメしちゃう〜。

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とても深くてさっぱりしたグラフィックデザインの巨匠。WEBやITの方にもグラフィックのエッセンスとして読んでいただきたい!

 

 

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